【生徒作品解説】生徒作品紹介3

○ロジック性(プログラム的な面白さ)
生徒さんにとって、今回学んだプログラムが”なにかから切り離す”というイメージが強かったようで、包丁が野菜に触れると野菜がどんどんスライスされるような意外性の高い作品となっています。

○ゲーム性(ゲーム要素による面白さ)
切っても切ってもびくともしない野菜と、何度もスライスできるという繰り返し動作によって、包丁を野菜に当ててみたくなる作品です。

○アイデア性(創造的な発想の面白さ)
教室の中にあった、野菜の絵をみて思いついた作品です。野菜を調理するという工程の中の、切るという部分にフォーカスを当てていて着眼点が面白い作品となってます。

○デザイン性(イラスト表現の面白さ)
包丁の柄の部分を図形で描いて、刃の部分を滑らかに描くためにフリーハンドで描いています。素材そのものは固いものですが、子ども特有の曲線に対するイメージ、直線に対するイメージが絵の描き方に現れています。

○想像性(世界観やイメージ力の面白さ)
野菜そのものに、固定するというプログラムを付けています。きっとお家でも教えてもらっているのでしょうか、「包丁を切るときは手で切るものを押さえる」と。野菜が動くと困るという発想で、添える手の代わりにプログラムを付けて現実世界っぽく表現するという手法を取っていて、経験を元に作品を創り上げているなと感じました。

【作品全体を通して】
学んだプログラムを使って野菜を切るような作品を作りたかったようですが、今回のプログラムは”ゴースト”だったので、図らずしも野菜をスライスするような作品になりました。野菜の切り方で薄切りという方法がある事を知っていたようで、生徒さん自身が、この作品をとても気に入っていました。目指した姿とはまた違う場所に到着したような形にはなりましたが、そういう意味では意外性の高い作品になっています。

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同じお子さんでも、制作する作品ごとに考えるこだわりがあり、それが作品にも表れていて毎回お子さんの可能性に驚かされます。そんな子どもたちの作品へのこだわりや思いが、この解説を通じて皆様に少しでもお届け出来たら嬉しいです。

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