【生徒作品解説】生徒作品紹介5

○ロジック性(プログラム的な面白さ)
今回のプログラムは、移動上下左右というものでしたので、その移動する仕組みを活用して、電車を動かすという作品になっています。電車の線路を三本用意して、その間を潜り抜けるように電車が移動するところが、想像と現実の差がでており、楽しい作品になっています。

○ゲーム性(ゲーム要素による面白さ)
移動する電車が線路に当たると、線路のイラストが少し反応するのがわかります。爆発のプログラムをつけて、電車が当たると線路の上にあるアイテムが電車走る衝撃で飛んで行ってしまうというちょっとした仕掛けもあります。電車を操縦するという面白さと、ちょっとしたゲーム要素も入れ込まれた作品になっています。

○アイデア性(創造的な発想の面白さ)
駅が二か所作られており、駅を往復する。往復する中で、線路の途中にキャンディーの障害物があり、電車が当たったら飛んで行ってしまうという、線路の上に障害物があるのはダメというルールを盛り込んだ作品になっています。

○デザイン性(イラスト表現の面白さ)
操縦するボタンは、今回教材として用意した矢印ボタンの他に、自分で操縦用のボタンや、レバーも作っています。電車が好きで、操縦席の中までも再現しようとしている所にこだわりが出ていて面白い作品になっています。

○想像性(世界観やイメージ力の面白さ)
電車を操縦している側としても楽しく遊べるようなシミレーションゲーム風に制作されています。今回の作品は決められた空間の中に、駅から駅までの長距離線路を作るという挑戦でもあり、お子さん自身が、線路を三本に分けて空間を長く使えるように制作しているところにも、一工夫しようとする様子が見られますね。

【作品全体を通して】
本作品は、見本としてキャラクター(生き物)を移動させるという作品となっておりましたが、そこを電車という物体に置き換え、電車の操縦席も再現しようとしている所がとても楽しい作品になっています。キャンディーも当たって消えるのではなく、走り去る電車が吹っ飛ばしていってしまうところに、操作する媒体があくまでも電車であるという世界観へのこだわりを感じました。

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同じお子さんでも、制作する作品ごとに考えるこだわりがあり、それが作品にも表れていて毎回お子さんの可能性に驚かされます。そんな子どもたちの作品へのこだわりや思いが、この解説を通じて皆様に少しでもお届け出来たら嬉しいです。

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