【生徒作品解説】生徒作品紹介6


○ロジック性(プログラム的な面白さ)
今回の作品は宇宙船を撃つ、シューティングのゲームで、どれか一つをランダムで発動させるというプログラムがボタンについています。ボタンを押すことで、手元の3発のロケットのうちどれか一つが飛んで行って敵を倒すというハラハラするゲーム内容になっています。
○ゲーム性(ゲーム要素による面白さ)
三発しか用意していないロケットと敵の数が合っていないじゃないか!と思いませんか?右下のリセットボタンの恩恵があり、ロケットが充填されるので、敵の数が多くても安心のゲームになっています。しかし、ロケットの飛ぶ速さを遅く設定し、敵の動きを早く設定することで、作品を作った子は「敵を倒せるかな?」というドキドキ感を演出したのだと思われます。
○アイデア性(創造的な発想の面白さ)
作品を作る中で、ロケットを遅く飛ばすと敵に当たりにくくなるという発見をし、より当たりにくくするために、敵の動きも早くした結果、なかなか敵にロケットが当たらないという結果に、作品を作ったお子さんは、ロケットの角度を調整し両サイドのロケットの角度を内側に寄せようという考えに至りました。敵が真ん中に集まっているときが倒しやすいのではないかという仮説を立てて実行したのです。今回の作品は、敵の動き(逃げる側の発想)と射的者の発想のどちらからも何度も挑戦、調整したものとなります。
○デザイン性(イラスト表現の面白さ)
敵の機体はお子さまのオリジナルのイラストで、攻撃するための足もついています。なぜ、敵の機体に顔がついているのかを尋ねると、「笑ってる方が、倒せない時に腹がたつから」とのことでした。この内容については、イラスト表現の要素とゲーム要素の部分になります。適度なストレスをゲームの中に入れることで、中毒性が上がるということをまだ五歳のお子さんですので、言葉では理解できずとも感覚で感じているのかなと思いました。
○想像性(世界観やイメージ力の面白さ)
このシューティングゲームには続きがあるらしく、冒頭に一機の敵が逃げ切ります。”壁をつくる”ということもできたのですが、お子さまが「敵が逃げて応援を呼ぶんだ」というストーリーを考えており、続編を作成しようとしていました。次回、敵がレベルアップしてくる!だそうです。どういう風にレベルアップするのか、数がふえる?それとも動きがもって俊敏に?と遊ぶ人をワクワクさせる作品になっています。
【作品全体を通して】
このシューティングゲームには続きがあるらしく、冒頭に一機の敵が逃げ切ります。”壁をつくる”ということもできたのですが、お子さまが「敵が逃げて応援を呼ぶんだ」というストーリーを考えており、続編を作成しようとしていました。次回、敵がレベルアップしてくる!だそうです。どういう風にレベルアップするのか、数がふえる?それとも動きがもって俊敏に?と遊ぶ人をワクワクさせる作品になっています。
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同じお子さんでも、制作する作品ごとに考えるこだわりがあり、それが作品にも表れていて毎回お子さんの可能性に驚かされます。そんな子どもたちの作品へのこだわりや思いが、この解説を通じて皆様に少しでもお届け出来たら嬉しいです。

