【生徒作品解説】生徒作品紹介7


○ロジック性(プログラム的な面白さ)
バイキンと壁に当たらないように星を目指す作品で、復活ボタンを用意することで、何度も挑戦したくなる作品になっています。お子さん本人が何度も挑戦したことがわかる工夫です。
○ゲーム性(ゲーム要素による面白さ)
敵の動きが一定ではなく、円を描くような動きをすることで、タイミングをよくみて逃げるというコツが必要で、かつ一回消えてしまっても、何度も復活してゴールに向かって挑戦できるという部分もお子さんの何度も挑戦したくなるようなものを作りたいという気持ちが現れているなと思います。
○アイデア性(創造的な発想の面白さ)
敵が動き回るスペースを一番広くとることで逃げるという所を楽しんでほしいという思いが伝わってきます。教材には復活のボタンは存在しませんし、キャラクターが通る道の幅もギリギリ通れるかどうかという配置になっているので、最後のコーナーがお子さん自身他の人に一番頑張ってクリアしてもらいたい部分だったそうで、難易度をあげられるようにアイテムの配置を工夫しています。
○デザイン性(イラスト表現の面白さ)
敵操作する味方の顔を何度も書き直し、”のんびり”した顔を表現したかったそうで、口をにっこりとした形にすることで、寝ていないけどのんびりとした表情のキャラクターを完成させることが出来ました。また、両サイドの壁の色が違うことで、そこが当たっても大丈夫な壁であると言事を遊ぶ人に分かってもらえるような工夫もしています。
○想像性(世界観やイメージ力の面白さ)
手に入れる星のアイテムが壁から生えているように配置している理由が、「とった!っていう感じにしたい」という思いからで、一つ一つのアイテムの配置にゲームのドキドキ感と達成感を味わってもらうにはどうしたらいいのかという工夫が感じられました。このシューティングゲームには続きがあるらしく、冒頭に一機の敵が逃げ切ります。”壁をつくる”ということもできたのですが、お子さまが「敵が逃げて応援を呼ぶんだ」というストーリーを考えており、続編を作成しようとしていました。次回、敵がレベルアップしてくる!だそうです。どういう風にレベルアップするのか、数がふえる?それとも動きがもって俊敏に?と遊ぶ人をワクワクさせる作品になっています。
【作品全体を通して】
他の人が作品に触ることを想定し、何度もイラストの配置やイラストを増やしたり、またプログラムをあえて外しても遊べるような内容にしていたりと、自分だけが遊んで楽しいものではなく、5歳児さんとはまた一味違う工夫もあって、とても楽しい作品となりました。
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同じお子さんでも、制作する作品ごとに考えるこだわりがあり、それが作品にも表れていて毎回お子さんの可能性に驚かされます。そんな子どもたちの作品へのこだわりや思いが、この解説を通じて皆様に少しでもお届け出来たら嬉しいです。