【生徒作品解説】生徒作品紹介2



○ロジック性(プログラム的な面白さ)
この作品では基本のプログラムを使って何ページにも渡り物語がつづられています。長編の物語が続くので見ている側が自分でストーリを何パターンにもわたって想像することが出来る作品です。
○ゲーム性(ゲーム要素による面白さ)
ページをまたぐと魚の数がガラッと変わったりするので、次はどのシーンにチェンジするんだろう?とワクワクした気持ちで触れることが出来る作品です。
○アイデア性(創造的な発想の面白さ)
最初は仲間を探していた一匹の魚がたどり着いた、なんとも物々しいシェルター。その中にはたくさんの魚がいて…というようなちょっとドキドキするようなアドベンチャー味のあるページ配列になっていて、ページが変わった瞬間の突然にあられる魚群に驚くばかりです!
○デザイン性(イラスト表現の面白さ)
既存のイラストとは毛色の違うロジックなイラストを差し込むことで、海の中というよりも「海底界」という表現の方がしっくりくるような作品だと思います。
○想像性(世界観やイメージ力の面白さ)
全部が同じ色の魚なのではなく、ちょっとリーダー的な守られているようなイメージの魚も登場したりと、魚同士の関係性なんかもついつい想像してしまうような作品です。シェルターの外の魚たちから、ちらほらと、「さみしい」というセリフが出ていたりと、世界の内側と外側で雰囲気の違いを表現しているのでは?と見ていて感じました。
【作品全体を通して】
毛色の違うイラストを入れ込むことで一気に作品の世界観を作り上げたんだなと思います。また、見る人によって想像しうるストーリーの幅が大きく変化するだろうなとも思います。ページをただ増やすだけでなく、一つ一つのページの作り上げと、それを繋げたときの面白さの二つを味わうことが出来る作品だなと思いした。
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同じお子さんでも、制作する作品ごとに考えるこだわりがあり、それが作品にも表れていて毎回お子さんの可能性に驚かされます。そんな子どもたちの作品へのこだわりや思いが、この解説を通じて皆様に少しでもお届け出来たら嬉しいです。